立沢克美×原泰久 痛快対談 1回 立沢克美×原泰久 痛快対談 2回 立沢克美×原泰久 痛快対談 3回



立沢
こうして話してると時が経つのが早すぎるわ。ついこの前みたいな感じがするよ。
そうですね。話してると、あの時に戻ったような感じがしますね。
立沢
初めて会った時の話に戻るけど、原クンが持ってきた読み切りを読んだ記憶があって、その時に「面白いじゃん。ファンになりました」って言ったの今思い出したよ。
そうでしたね。熱い言葉をかけてもらって・・・。でもそう言ってもらったのに自分に自信がなくて・・・。
立沢
少年誌的なノリの青年誌の漫画みたいな感じで、俺はすごい好きだったよ。こういうの描けるんだって思ったもん。懐かしい感じというか、ヤンジャン的じゃないというか。
ジャンプ黄金期バリバリ世代だったんで、『少年ジャンプ』ばっかり読んでましたね。その影響は大きかったと思います。
立沢
わかる。当時のジャンプは最強だったしね。
『SLAM DUNK』の山王戦のラスト、アシ全員が泣きながら描いていたという都市伝説はホント?
ジャンプといえば、立さん『SLAM DUNK』の山王戦のラストの伝説のサイレント回ってアシスタントが全員泣きながらやってたって本当ですか?
立沢
え~俺、泣いてないよ。
流川と花道の見開きを描いてる時に自然とこみ上げてきたって。
立沢
誰から聞いたの?
立さんですって。
立沢
いや、俺、間違いなく泣いてないと思うんだけどなあ。他のアシも泣くやつ絶対いないし。気持ちは入ってたよ。でも泣いてないけどなあ・・・と言いつつ今日の対談でも勘違いとか間違いとか覚えてないばっかだから、自分が信用できない(笑)。ただ山王戦のあのシーンは、間違いなく気合いは入ってた。最高にいい絵を描こうって。それはアシスタント全員が思っていたよね。
それ社長に確認したいです(笑)。
立沢
多分「あいつらが泣くわけねえじゃん」って言うと思うよ。
何回見ても、何回読んでも『SLAM DUNK』の山王戦のラスト、いいですよね。いつでも鳥肌立ちますよ。立さん、僕この前『ベンジー』のひよこのところ、すごい感動しました。
立沢
あとんす!グッとくるのはあるけど、俺は涙までは出ないなあ。シーンというより、キャラが予想もしない言葉を言ったりすると、こいつこんなこと言うんだなって、そんなことで感動したりね。
『ポンチョ!』の後半はそう感じました。立さん、アレは泣いたでしょ?
立沢
・・・うん。あの時、初めて泣いた。原クンが言ってたのは、これかーって思ったもん。原クンってネームは1人でやってるの?
そうです。打ち合わせは当然やりますよ。それで今週のヤマはここっていうのは担当編集者とお互い理解してる感じですね。僕はネームをやる前が好きなんですよ。担当に展開を喋る時のあの感じ。



立沢
ワクワクする時だよね。でもそこからネームにするってなると、思ってたイメージより広がることってなかなかないし、ページ数の関係もあるからカタに嵌めるっていうか、カッチリしてくるよね。
してきますね。僕は原稿描きながら、次の次まで頭の中で考えながらやってたりすることもあるんで、その時は原稿をやりながら、先のネームに感動して泣いてるという(笑)。
立沢
そう言えば、原クン、まだ仕事場で怖いの?Mと行った時に無表情だし、ぶっきらぼうだし、「うわっ!原クン怖っ!!」って言ってたんだよ。しかも眉間にシワ寄せてるし(笑)。
そうなんです・・・気を付けてるんですよ。でもいつも時間に追われてたり、ネームやりながら原稿やったりしてると、より集中してるからアシスタントとしては怖く感じるのかもしれないですね。社長にも「原、お前怖いらしいな」って言われましたもん(笑)。
立沢
うん、わかる(笑)。
考えてみたら僕がアシスタントの時は、社長から直接教えてもらったというよりも、絵に関しては立さんが教えてくれたんですよね。「トーンはこうだよ」とか、「自然や風景を描くときはこうだよ」とか。失敗も笑ってくれたんですよ。だからすごい救われたというか。でも、その感じをスタッフにできないんですよ。難しいです。
立沢
でも原クンは原クンのやり方があるから、いいと思うよ。


時代に逆行し、『キングダム』は最後までアナログ宣言!そして新しい年に賭ける一言を発表!!!
立さん、『ベンジー』カラーにしたのって何でですか?
立沢
『札飯』をやるようになって、グルメものだからっていうのもあってカラーで描いたら、やっぱり食べ物美味そうだし、いいなーって思って。デジタルだから楽なんだよね。
そうですか。
立沢
切り貼りしなくて済むし(笑)。
ウチは、よっぽどじゃないと切り貼りしないですね。時間もないからホワイトでやってますよ。カケアミとかもコンピューターでできるんですか?
立沢
できるよ。なんだってできる。でも原クンは『キングダム』、最後までアナログでやり続けるしかないね。
そうですよね。
立沢
今からだとデジタル、マスターするの時間かかるし。
立さん昔、「原クン、カケアミで描けないものはないよ」って言いましたよ。
立沢
ウソだー・・・そんな名言チックなことを(笑)。原クン、新しい年になっちゃったけど、どうしたい?先に言うけど俺は『ベンジー』をしっかり描きたいのと、まあ色々やりたいっす。
僕は健康に気を付けて描き続ける・・・ですかね。続けるってことが大事だと思ってるんで。
立沢
よし、福岡に邪魔しに行こ!(笑)。
ぜひ~(笑)。

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